湖南あるぷす


太神山〜矢筈ヶ岳〜笹間ヶ岳


       
  不動寺にて  笹間ヶ岳山頂(八畳岩)  
       
 報告者   :  岡部貞雄 
 山行名 湖南アルプス 太神山・矢筈ヶ岳・笹間ヶ岳
 ルート アルプス登山口ー迎不動ー不動寺ー太神山ー矢筈ヶ岳ー大谷河原ー上関
 山行日 2011年11月26日  天候 晴れ
 参加者
CL : 岡部   SL : 三宅

男性:赤松 石橋 上角 梅澤 金本 倉光 後藤 佐々木 坪田 中田 中廣 西川 西上 山口 

女性:新居 加藤 岸田 倉光 長野 西上 吉野 吉津             

合計: 24  名
 コースタイム
アルプス登山口(7:45/8:00)−迎不動(8:29/8:33)−泣不動(9:26/9:32)−不動寺(太神山)(9:57/10:33)ー矢筈ヶ岳(昼食)(11:43/12:25)−大谷河原(13:30/13:35)−笹間ヶ岳(14:12/14:25)−上関(15:38)
 山行報告

今回の例会は最初は電車やバスを乗り継いで行くはずだったが、閉め切り間近に参加希望者が20名を超えたので、急遽マイクロバスに変更した。

総勢24名で京田辺を出発する。山城大橋を渡り宇治田原経由で大津市田上森町の湖南アルプス登山口へ。今年の紅葉は遅れていて途中車窓から見る山里の紅葉ももう少しといったところだ。

アルプス登山口には京田辺からは1時間もかからず着いた。さっそく準備体操をして3班体制で出発する。湖南アルプスとはいかにも険しそうな山を想像するが、昔は奇岩や花崗岩が露出した特異な景観がアルプス的ということでつけられたらしいが、今は植林された木が大きく茂り余り特異な形をした露岩などが目立たなくなり名前負けしそうな山となっている。

紅葉が覆いかぶさる林道を落ち葉を踏みしめながら30分も歩くと堂山の登山口となる迎不動に着いた。そこからしばらく行くと狭い本格的な登山道になる。時々露岩や積み重なった大きな岩などが現れる急坂の登山道を登っていくとやがて眼下に琵琶湖が見えてきた。所々に松茸のシーズン中は立ち入り禁止と書かれた表示板が紐にくくりつけられてぶら下がっている。1120日までという事なのでつい一週間前だ。ひょっとしたらまだ松茸が出ているのかもなどと話しながら登っていくと泣不動に着く。珍しい名前の不動さんだが泣いているような表情から泣不動と名付けられたという。

泣不動を過ぎると道はやや平坦な尾根歩きになり、二尊門の不動明王脇侍(制多迦童子と矜羯羅童子)のかわいらしい石像に迎えられると不動寺は近い。

こんな山中にしては珍しい舞台造りの不動寺には登山口から約2時間で登ってきた。暗い本堂に参拝してすぐ側の太神山山頂の三角点まで行く。山頂着は10時過ぎで昼食には少し早いので矢筈ヶ岳まで行くことにした。ここから矢筈ヶ岳までの道はほとんど殺風景な人工林の中を通って行く。

矢筈ヶ岳山頂直下のとりつきから山頂まではかなりの急勾配の道をよじ登る。山頂は余り展望は良くないが紅葉した木々に囲まれて昼食タイムをとる。

矢筈ヶ岳から広葉樹林の中を40分程歩くと御仏河原に到着。このあたりからの風景は今までと少し違い、水の色がきれいな池があったり広い砂原があったりと明るい風景が続く。

やがて少し岩登りの雰囲気を味わいながら岩尾根の小さなピークをいくつか超えて登っていくと今日最後の山、笹間ヶ岳の八畳岩と呼ばれる巨岩がある山頂に着く。ハシゴや鎖を伝い岩の上に登ると目の前に琵琶湖や比良山などの大展望が待っていた。24名ものスペースがあるのかと思っていたが思いのほか岩の上は広く皆で記念写真を撮ることができた。

笹間ヶ岳からの下りも最初は急勾配だがしっかりした岩肌の道なので歩きやすい。前方に立木山が望まれ、その中腹に目には見えないが立木観音があるがそこから鐘の音が時折聞こえてきて、何とものどかで風情のある雰囲気の山道を下って行く。

山道を下りきると山頂から見えた大きな灌漑用に作られた池に出た。ここまで来ると今日の山行も終わりに近づく。そこから数分も行くと上関の集落に着いた。車道まで出ると既にマイクロバスが我々の到着を待っていた。

晩秋の湖南アルプスいい山歩きでした。参加の皆さんのご協力で無事に山行を終えたことを感謝いたします。
 
 湖南アルプス・太神山(たなかみやま)・矢筈ケ岳・笹間ケ岳
 赤松 隆二
 

新田辺駅前を700の出発、国道307号線から宇治田原を経て大津市大石(毎新年に立木山に参拝時駐車する)を右折しアルプス登山口(亭産バス停)に45分で到着した早い。24名の参加で交通手段の変更はGOODです。

「湖南アルプス」は小学生の頃(京都市内)に町内子供会の行事で林道横の天神川の渓谷でキャンプし、飯ごう炊飯したことを思い出す、父親と一緒に出かけた記憶はあまりないのになぜか「湖南アルプス」名前と世話役の一人父親が途中で仕事(化粧司=聞いた事のない職業でしょう、これは又の機会に)の為一足先に帰った事だけは覚えている。

バス停から林道を歩き「迎不動」を過ぎ登山道に入る。始めのきつい登りを過ぎ尾根に出ると目に付く警告文が多数<入林禁止 松茸発生期間中 915日から1115日>ちょっと気になりますね、田上の松茸て聞いたことないけど。東海自然歩道になっているので「泣不動」までは歩きやすいゆるい登り、矢筈岳の分岐を過ぎて不動寺へ、二尊門の石仏(二尊は不動明王の眷属(ケンゾク:従者)の童子で左像は矜羯羅童子(コンガラドウジ)右像は制多迦時童子(セイタカドウイジ)は温和な表情で迎えてくれます。本堂へは長い石段を登ると舞台造りの本堂(室町時代建築の国重文)でお参りし「くぐり岩」、「太神山」(関西百名山)山頂神社へ三角点はあるが展望は無し、庫裏がある広場で小休止後、分岐まで戻り雑木林の道を経て出会峠から急登して「矢筈ケ岳」に1145到着昼食タイム、樹間から琵琶湖が望める程度。出発、出会峠へ戻って左折し、緩やかに降ります。この山域は、花崗岩のザレ道でアカマツの多いのが特徴です。<入林禁止>がまた目立つ、歩き易い道で小沢に降りるとそこが御仏河原(みほとけのかわら)を過ぎて坂道を上がると展望が開け先ほど登った太神山や矢筈岳が望める。少し歩いて澄んだ小さな池、濃い緑の池、更に大きな池ですが名前がないようです。そして森の中の砂浜大谷河原、あともう少しだ、大岩に掛けられた梯子を登ると本日三つ目の山、「笹間ケ岳」に着く。山頂大岩は展望抜群、比叡山、比良山系、瀬田の唐橋、近江大橋、琵琶湖大橋まで見える、ここまで良いところがなかったので、余計に展望がよいように感じる。記念撮影後、注意して下山、新茂智(しんもち)神社を経てゴール上関に全員無事に到着。

湖南アルプスの一つ「金勝アルプス」は奇岩・怪岩で過去に登った事があったが、今回の縦走ルートは初めてで久しぶりのロングコースでした。

絶好の秋晴れ、風も無く温かな一日で森林浴し最高でした。CL岡部さん、SL三宅さん同行の皆さまありがとうございました。
 
       
 アルプス登山口の案内看板前  天神側の清流を見ながら歩いていく  紅葉が覆いかぶさる林道 所々に奇岩が望まれる
       
不動橋を渡ると本格的な登山道になる 泣不動の手前から矢筈ヶ岳が見えてきた 泣いたような顔といわれる泣不動 不動寺二尊門の愛嬌のある不動明王脇侍
       
立派な舞台造りの不動寺 本堂に参拝する 本堂のすぐ上の太神山三角点にタッチ 矢筈ヶ岳山頂で昼食
       
笹間ヶ岳に近づくと水の色のきれいな池が現れる 小さな岩峰を越えていく 太神山(左)と矢筈ヶ岳が見える 笹間ヶ岳山頂から比叡山の方向を見る
     
上関の手前の広い灌漑用の池   マイクロバスが待つ上関バス停は目の前
 
写真提供 : 岡部さん